シンガポールでC4カクタス買いました

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「早期教育」は本当に有効かを考える ~「日本の難点」(by宮台真司)を読み直し ①

私は宮台真司さんという社会学者の方が書いた本が好きで、よく読んでいました。

 

以前のエントリで、子供には「不安ベース」ではなく「信頼ベース」の人になってほしいなんて書きましたが、これは、宮台さんの著書「日本の難点」で使われていた表現をパクったものです(おい)。影響受けまくりです。

 

この本は2009年に出た新書で、私が最初に読んだ当時は、結婚もしていなければ子供もいませんでした。が、今や結婚して子供ができ、はからずもシンガポールで子供に早期教育を受けさせることになってしまいましたので、本書の中で、早期教育について書かれている部分(「早期教育」は本当に有効か)を改めて読み返してみました。

 

宮台さんといえば、90年代に援交女子高生の生態をフィールドワークして、その新宿や渋谷の街に浮遊する記号としての生き方を完ペキ論理で擁護しまくり、テレビの討論番組なんかで「けしから~ん」と噴きあがっている保守オヤジ知識人たちをニヤニヤしながら論破しまくる人、というイメージをお持ちの方も多いかと思います。

 

で、それはイメージではなく、実際、その通りであったわけなのですが、あるとき「ではあなたに娘さんがいたとして、同じようなことをしてたらどう思われますか」と聞かれたとき、絶句されたそうです。

 

たしかご本人も書かれていたかと思いますが、かつて援交をしていた少女たちは軒並み精神を病んで「メンヘラ」(=メンタルヘルス医療にかかっている人)と呼ばれるようになり、ご自身の本に傾倒していた青年が自殺したり、というのを目の当たりにして、人は「まったり」(当時は「生き辛い世を"まったり"やりすごせ」とか煽っていた)だけでは生きていけない、と軌道修正を迫られたそうです。

  

私は宮台さんの超絶頭のいい文章が大好きですが、氏の転向(フリーク(?)の間ではそう言われている)を見ていつも思うのは、論理的正しさと人間的正しさはまた違うということで、「いや、お金もらってオッサンとそういうことしちゃいかんやろ」という、別に頭もよくない私のような普通の情弱ヘタレの感覚のほうが正しかったんだなということです。

 

今や宮台さんも結婚してお子様がいらっしゃるそうで、年齢的にも、かつて牙をむいて攻撃していたオヤジ世代になろうとしており、お子様をお受験させたりして、かつて言っていたこととの矛盾を批判する人たちもいるようですが、私はそんなのはぜんぜんOKで、むしろ、お父さんになってからの宮台さんの文章を楽しんでいます(「日本の難点」にもご自身の子育てのエピソードが書かれています)。

 

宮台さんは、最先端の人文知を、われわれ凡人にもわかりやすい表現でその本質を伝えるという素晴らしい才能をお持ちの方です。ご本人いわく、この「日本の難点」も、「これ以上はあり得ないというほど、かみ砕いて書かれて」いるとのことですが、やっぱり難しいところもありますので、ここでは、さらにわかりやすくなるよう、私なりのツッコミや、私や家族の話を織り交ぜながら、ご紹介していきたいと思います。

 

②に続きます…