参院選は自民党が大勝。憲法改正を考えるのためのメモ③
前回↓ のつづきです。
さて、前回は、憲法改正をめざす自民党+改憲勢力が参議院で2/3の議席を得たことはよかった、と思っていたことを書きました。
…のですが、はてなブログで以下の記事を見かけ、おもしろそうだったので読んでみると、アレ?なんかおかしいぞ?と気づいたのです。
この自民党の憲法改正マンガ、全部読みたい方はこちら↓
この改憲マンガ、すでに各所でツッコミが入りまくっているようですが、以下が特に分かりやすかったです↓
さて、各所で批判されているポイントは、
①マンガの構成に自民党の差別的女性観が出まくり
②個人主義=ワガママが行き過ぎ、家族の絆や地域の連帯を失わせたと言っているが、それと、今の憲法が男女平等をうたった事で女性の社会進出が進んだことを関連づけている
③憲法改正の必要性を説くため、歴史的事実の描き方が偏っている
といった感じだと思いますので、ちょっと見ていきましょう。
まず、①ですが、女性の登場人物が母親一人しかおらず、改憲に不安になって、感情的に怒ったり泣いたり、反対したりするのを、男性たちが安心させるという構成になっているのがおかしいということですね。また、自分で調べたり考えたりは一切せず、難しいことは夫に考えさせようとしたり、難しい用語を知らずにボケるなど、女性を無責任で無知なものとして描いている、という指摘がなされています。
確かに。。。言われてみればそうですね、という感じですが、私が初めてこのマンガを読んだとき、実はそんなに違和感がありませんでした。
ひいじいちゃんと3世帯暮らしをしているのは戦争体験者から憲法を語らせるため、子供が娘ではなく息子なのは徴兵のくだりのため、ストーリー構成上必要な設定のようにも思います。
となると、不安がったりギャグの演出でボケたりする役が、なんで男じゃなくて女なんだ、とか、なんで戦争体験者としてひいばあさんから語らせないんだ、とかが問題になってくるんだと思うんですけど、それだとなんだか、、ねぇ。。というわけで、改憲を是とする政党が、これが一番しっくり来る、と思って作ったマンガは、結果的に世の反感を買ってしまいました。
個人的には、お父さんも、お気楽系で無知で何もわかってないという点では、ダメな男性として描かれていますし、男はスバらしく、女はダメ、ということをことさら描き出そうとしているようにはあまり思えません。
限られた紙面で、伝えたいことを伝えるために、構成上こうなったような気がします。
まあ、私も自民党的女性観に染まっているのかもしれませんので、女性から見たときの意見が聞きたいところでございます。
次に、②ですが、といきたいところですが、長くなってしまいましたので、次回にしたいと思います。
(次回につづく)