うちもいよいよメイド採用♪ そして、「メイドさんようこそ!」⇒一日で「帰れ!」ってなった話⑦
(前回↓ のつづき)
そして、契約書にサインしてから1週間ほどで、メイドさんがうちにやってきました。この1週間のうちに、エージェントが労働省(MOM)にメイドさんを登録したり、健康診断に連れて行ったり、諸手続きをしてくれました。
で、ようやくやってきてくれたメイドさんでしたが、最初に思ったのが、「ホントに23歳かな…」でした。パスポートを確認すると間違いなく23歳なのですが、食べ物や発育の問題があるのでしょうか、すごく小柄なのです。(ちなみに、ミャンマーでの食事は野菜とごはんを少し、というもので、肉類はめったにたべないそうです)
昔、23歳になっていないのに、年齢を偽り、パスポートを偽造してやってくる(そしてそれを手助けする業者がいる)メイドがいたという記事をどこかで読んで、不安になって、このメイドさんの顔が童顔だというのもあり、インタビューのときにも自分の口から生年月日を言わせてみてチェックししたりしました。
エージェントさんに聞くと、いわく、今のミャンマーでそういったパスポート偽造のような不正はありえないそうで、「ホントに23歳か」問題については少し安心したのですが、メイドさんの反応がどうもおかしいのです。
何を話しかけても、「にこっ」とするだけか、思いつめたような表情をするだけで、言葉を発しようとしないのです。そして、 こちらが話している英語をちゃんと理解しているかどうかも、判断がつかないのです。
エージェントがMOMに登録した書類の説明などをしている間、子供の相手をさせてみたのですが、やはり一言も発せず、なんというか、遊び相手というより、横にすわっているだけ。しまいに子供が「これはね、こーやってね」みたいに、おもちゃの遊び方の説明をしはじめて、メイドさんが子供に相手をしてもらっているの図に。
その様子から見て、本当にミャンマーで家事手伝いや子供の面倒の仕事をしていたのか、それすら怪しくなってきました。
で、電話の使い方の説明がてら、ミャンマーの両親のところへ電話をかけさせてみたところ、ビルマ語でめっちゃ普通に会話してるんです。。
両親とビルマ語で普通に話せる、ということは、
①英語で話しかけられてもチンプンカンプン
②言われている内容は理解しているが、どう返事をしてよいか分からない
③言われている内容も返事の仕方もわかっているが、恥ずかしくて言葉を発することができない
のどれか、ということになります。
ってか、どれでもJiaLat!!です。
われわれには、上の①~③のどれなのかをまず解明するという重いタスクが課されたのです。
それでも、環境の全く異なる異国の地で臆病になっているので、少しずつ教えていってあげてほしいとエージェントに言われ、慣れてくれば少しずつよくなっていくかな、と、ひとつひとつ説明していくことにしました。
で、少しだけ家事や子供のシャワーの仕方など説明したのですが、やはり反応が非常に薄く、そしてYesともNoとも言わないので、分かってるのか、分かってないのかがはっきりしないのです。
普通、メイドさんって、'Yes, sir.'とか、'No, madamn.'とか、はっきり返事するものなのですが、本当にトレーニングしてきたんだろうか。。とまた不安に。
その日はもう遅くなってしまったので、シャワーの使い方なんかを嫁様が説明して就寝してもらったのですが、不安は募るばかり。
翌日は、彼女をひとり家に残して私も嫁様も仕事に行かなくてはいけません。。。
つづく